新しい画材(パルプベース)を試みる
ここ数年、年末の風物詩となりつつある…
12/19~26開催の
早稲田ドラードギャラリー〖創作表現者展〗へ向けて
新作の制作記録です。
普段、珈琲×水彩の進化と可能性をいつも考えています。
2012年頃、突如、珈琲を使おうと思い立って
色々調べたところ、珈琲だけで描く珈琲画(コーヒー画)や
エイジング加工の珈琲使用はあるものの
珈琲と水彩絵の具を掛け合わせた画風を
主にしている画家、作家はいなかった
今から9年程前の事です。
そこで
即プロフィールに明記し
珈琲水彩画という造語を作って
#珈琲水彩というタグも作って
珈琲水彩画を確立するべく今まで試行錯誤してきました。
基本は、油分の多い珈琲ならではの
エッジのきいた滲みを最大限に活かして
アンティークな風合いを引き出す事。
丁寧に描く事も大事にして。
自分自身、珈琲水彩がとても好きな画風だからこそ
もっと面白い表現が出来ないか…?と
可能性を日々探っています。
これまでも
原画を本の形にして切って板に張ってみたり
焦がしてみたり
原画を蝋引きしてみたり
くしゃくしゃにしてみたり…
珈琲水彩をベースにかなり色々と試していますが
最近、クサカベさんから新しい画材が発売されました。
その名も〖パルプベース〗
胡粉入り水性下地材…
要するに水彩が使えるジェッソという事で
勿論、珈琲も使える!
今まで使えなかったキャンバスや
紙を張らないと描けなかったパネルに
パルプベースを塗れば直接描く事が出来
何より水彩ではなかったテクスチャが作れる…!
何とも夢の様な画材です…
さて
ここからはパルプベース使用の感想です↓
パルプベース細目
しっかり白色
もったりしている
盛りやすい
乾きも早め
水彩の滲みは紙の様に出来るけれど
色を重ねると元の色も動くので丁寧に。
鉛筆が消えにくい
ティッシュで修正が楽
パルプベースを重ねれば修正可
ミリペン使用可能
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アンティーク感を出すには白過ぎるから
パルプベースに珈琲を混ぜて下地を作りました。
そして
やはりミリペンを使いたかったので
せっかくのテクスチャを大事にしつつ
ペンで描く所はヤスリがけをして少し滑らかに…
これでかなり理想に近づける形となります。
あとは持ち合わせる技術で何とかするしかない…
何といっても新発売の画材ですから
お手本も正解もない…ので
とても面白く新しい表現にわくわくします。
そんな試行錯誤の中
パルプベースを使った初めての作品が出来ました。
12/19(土)~26(土)〖創作表現者展〗
12時-20時(最終日18時迄)水曜定休
早稲田ドラードギャラリーにて。
いつもと違う質感の珈琲水彩画です。
お近くにお越しの際は
ご高覧頂けますと大変嬉しいです…
お客様による投票もありますので
是非こちらもお楽しみ下さい…
宜しくお願い致します*
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